OEPE (Oracle Enterprise Pack for Eclipse) 11g R1 (11.1.1.4) リリース


Oracle Fusion Middleware (Oracle SOA Suite、Oracle WebCenterなど) 向けのIDEとしてのOracle JDeveloper、Sunとの統合後も継続して開発を進めるNetBeansに加えて、Oracleは引き続きEclipseにも注力していきます。

Eclipseでは、EcliseLinkなどのランタイム系プロジェクトにも積極的に貢献している一方で、WTPなどIDE系の各種プロジェクトにも貢献しています。また、WebLogic Server向けのJava EEやSpringの開発向けに、OEPE (Oracle Enterprise Pack for Eclipse) もリリースしています。

さて、このOEPE (Oracle Enterprise Pack for Eclipse) の最新リリース 11g R1 (11.1.1.4) がリリースされました。

主な新機能は、依存性検証エンジン「AppXRay」です。AppXRayは、OEPEの前身にあたるOracle Workshop for WebLogic (旧 BEA Workshop) で提供されていたもので、今回のリリースでOEPEに移植されました。

Java EEアプリケーションでは、Javaソースコード、HTML、JSPJSF、構成/設定ファイルなどの中で依存性/参照があります。たとえば、JSFページの中のELでJSFマネージドBeanを参照している、など。AppXRayは、そういった依存性を自動検出し、エラーや一貫性の検証、各種自動補完などをサポートするものです。

依存関係を可視化する「AppXaminer」という機能もあります。

また、Web UI (HTML/JSP/JSF) のビジュアル エディタも強化されています。JSFコンポーネントとしては、Sun RI、Apache MyFacesApache MyFaces Trinidadをサポートしています。

WebLogic Server対応も強化されています。今回のリリースでは、JMS構成ファイル (module-jms.xml) のエディタが強化されました。

ダウンロードは、OTNのOEPE 英語ページから。Eclipse内の「Check For Updates」からの更新も可能です。