(2) JDeveloper、SOA Composite Editorのインストール
それでは、Windows XP SP3マシン 1台にOracle SOA Suite 11g R1の環境を作っていくことにします。
まず、Oracle JDeveloper 11g R1 (11.1.1) をインストールします。インストール前に、インストール ガイドに軽く目を通し、システム要件などを確認しておきます。
- Installation Guide for Oracle JDeveloper 11g Release 1 (11.1.1)
次に、jdevstudio11111install.exe を実行します。
- Oracle JDeveloper 11g R1 (11.1.1.1.0) (Build 5407) Studio Edition
ちなみに、JDeveloper 10gまではZIPを展開するだけでインストールできましたが、11gでは、(BEA製品群のインストーラがベースになっている) Oracle Installerが使われています。
Oracle Installerでインストールする製品 (JDeveloper 11g、WebLogic Serverなど) では、インストール先のホーム ディレクトリとして「Middlewareホーム」を指定します。これは、旧BEA製品における「BEAホーム」に相当します。今回は、適当なディレクトリを新規Middlewareホームに指定します。
インストール タイプでは「完全」を選択します。これによって、JDeveloperと (JDeveloperが内部使用する) WebLogic Serverがインストールされます。
Middlewareホームの下に、JDeveloper、WebLogic Serverの製品インストール ディレクトリが作成されます。
後はデフォルトのまま進んでいくと、インストールが始まります。
インストールが完了しました。
Windowsのスタート メニューの中に「Oracle Fusion Middleware 11.1.1.1.0」フォルダが生成されているので、その中から、(あるいはQuickStartから) JDeveloperを起動します。
「ロールの選択」ダイアログでは、「デフォルトのロール」を選択します。
「ユーザー設定の移行」ダイアログが表示された場合は、(設定情報を移行したい場合を除いては)「以前のバージョンから設定を移行しますか。」に対して「いいえ」を選択します。
「ファイル・タイプ・アソシエーションの設定」ダイアログが表示されたら、JDeveloperに関連付けたいファイル拡張子を選択します。ファイルをダブルクリックしただけで、(決して短くはない) JDeveloperの起動が始まってしまうので、JDeveloperへの関連付けは個人的にはオススメしません。
起動に成功すると、次のようなウィンドウになります。
このシリーズではJDeveloperをSOA開発にのみ使っていきますが、JDeveloper自体は、Java、Java EE、XML、データベース、UMLモデリングなど多彩な機能を持っています。興味のある方は、OTNで公開されているJDeveloperのマニュアル、チュートリアル、How-to、ヘルプ、デモなどを見てみてください。
続いて、SOA開発機能である「Oracle SOA Composite Editor」をJDeveloperに追加インストールします。Oracle SOA Composite Editorは、JDeveloperの拡張機能 (Extension、Eclipseのプラグインに相当) として提供されています。
JDeveloperの「ヘルプ」メニュー >「更新の確認」を選択し、「更新の確認」ダイアログで、更新センター「Oracle Fusion Middleware Products」(http://www.oracle.com/technology/products/jdev/101/update/fmw_products.xml) を選択します。
「可能な更新」の中から「Oracle SOA Composite Editor」を選択します。更新センターへの接続に失敗する場合は、「ツール」メニュー >「プリファレンス」>「Webブラウザとプロキシ」でHTTPプロキシ サーバの設定を確認してください。
Oracle SOA Composite Editorのダウンロードには、米国Oracleのアカウント登録が必要なので、お持ちでない方は http://www.oracle.com/ 右上の「Register for Account」で登録をしてください。
ダウンロード後、JDeveloperを再起動すると、Oracle SOA Composite Editorが追加インストールされます。「ユーザー設定の移行」ダイアログが表示された場合は、「はい」を選択します。
「ファイル」メニューの「新規」、または「新規」ボタンで「新規」ギャラリを表示します。カテゴリ「一般」>「アプリケーション」の中に「SOAアプリケーション」があれば、Oracle SOA Composite Editorは正しくインストールされています。
インターネットに接続していない環境でOracle SOA Composite Editorをインストールしたい場合は、事前に拡張機能をダウンロードしておくこともできます。Webブラウザで更新センター「Oracle Fusion Middleware Products」のURLにアクセスすると、ダウンロードのリンクが表示されるので、soa-jdev-extension.zip をダウンロードしてください。
それから、「ヘルプ」メニュー >「更新の確認」で「更新の確認」ダイアログを表示し、「更新センターの検索」の代わりに「ローカル・ファイルからインストール」を選択して、ダウンロード済みの soa-jdev-extension.zip を指定します。オンデマンドのダウンロードの場合と同様、JDeveloperの再起動後に、Oracle SOA Composite Editorが追加インストールされます。