developers.sun.com、java.sun.com、BigAdminのOTNへの統合

すでにご覧になっている方もいると思いますが、7/19に、Sunの技術者向けWebサイト (developers.sun.com、java.sun.com、BigAdmin) のOTNへの統合が予定されています。

ポイントだけ日本語でまとめておきますが、詳細は上記FAQをご覧ください。

  • 7/19に、developers.sun.com、java.sun.com、BigAdminの陳腐化していないコンテンツのすべてを、OTNに移行予定
  • Java APIs (JavaDoc) などの人気の高いコンテンツに対しては、1対1のリダイレクトを設定。その他のコンテンツに対しては、フォルダ・レベルのリダイレクトを設定。ドメイン・レベルのURL ( http://java.sun.com/ など) も引き続き動作 (リダイレクト)
  • oracle.com/technetwork/java が、java.sun.com と同じく、JavaテクノロジにフォーカスしたWebサイトになる
  • docs.sun.com (Sun製品マニュアルのWebサイト) は、現状のまま
  • 掲示板、ブログ、ウィキの移行/統合は、別スケジュールの別プロジェクト

(7/8 追記)

オラクル社員犬 ウェンディが亡くなりました

Twitterではすでに話題になっておりますが、体調不良のため入院し治療に専念していた日本オラクルの社員犬「ウェンディ」が、本日未明の体調急変により亡くなった、との一報が入りました。享年7歳でした。この場をお借りして、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

ウェンディは、2代目社員犬「ハイディ」の後を継いで、2003年4月1日より3代目社員犬に就任しました。ウェンディは、マスコミ取材対応、広告・イベント出演、お客様/パートナー様訪問などの対外的な活動のみならず、「社員を癒し、激励する」という業務もこなしておりました。

週に1回はオラクル青山センターに来て、お客様/パートナー様をお迎えするゲスト・フロアや、社員が仕事をしているオフィス・フロアを巡回していました。幾度となく、ウェンディが社員を癒している様子を微笑ましく見ていたことを思い出します。もちろん、自分が癒されることも何度もありました。

でも、こういった日々の活動がウェンディの体調に悪い影響を与えていたのかと思うと、残念でなりません。ウェンディ、ありがとう、そしてお疲れ様でした。

(管理人より:ウェンディは病気加療中でしたが、今朝4:30に亡くなりました。これまで可愛がっていただきありがとうございました。) 参考資料 http://japanmediacentre.oracle.com/

これは、2009年4月に開催された「Oracle OpenWorld Tokyo」の会場で、元気に仕事をしていたウェンディと僕の動画です。

ところで、Oracle ASってどうなった? (オラクルのAPサーバーの歴史など)


ところで、Oracle ASってどうなってしまったのでしょう?サポート契約結んでいる立場として気がかりです。@satonaoki さんに訊けばいいのでしょうか?

というわけで、@btnrouge さんの声にお応えして(?)、OracleASを含むオラクルのアプリケーション・サーバー製品群の歴史と現状を簡単にまとめてみます。

ラクルのWebアプリケーション・サーバーの第1世代は、1990年代後半のインターネット黎明期に登場しました。(リリースごとに名前が変わっていますが) 最後には「Oracle Application Server」(OAS) という名称だったものです。

この頃は、CORBAや、(OASの頃には) 黎明期のJavaサーブレットなどをサポートしていましたが、PL/SQL (Oracle Databaseのストアド・プロシージャ言語) を使ってWebアプリケーションを開発できる「PL/SQLカートリッジ」が主流でした。

ちなみに、PL/SQLカートリッジ相当の機能は、現在でも、ApacheベースのOracle HTTP Serverのモジュール「mod_plsql」という形で提供されています。

2000年代に入ると、J2EE (現 Java EE) を中心としたサーバーサイドJavaが注目され、オラクルのアプリケーション・サーバー製品の方向性も変わっていきました。

まず、前述のOASに至る第1世代の製品開発を中止し、J2EE (一部) 対応も含む、新しいアーキテクチャのアプリケーション・サーバー製品を提供し始めました。

当初は、Apache JServやOracle JVM (旧称 Oracle JServer、Oracle Database上で動作するJVM) で、J2EE一部対応を進めていましたが、1.0.2.2から、J2EEコンテナとしてOrion (http://orionserver.com/) をベースにした軽量で高速なOC4J (Oracle Containers for J2EE) を提供し始め、その後、OC4Jは、10.1.3までメインのJ2EEコンテナとして提供され続けました。

もう1つの新しい方向性は、いわゆるアプリケーション・サーバー (カスタムのWebアプリケーションの実行基盤) の枠を超えて、ポータル、BI (ビジネス・インテリジェンス)、コンテンツ管理、SOA/インテグレーション、アイデンティティ管理などの機能を1つにパッケージングし始めたことです。これは、現在の「Oracle Fusion Middleware」という製品スイートにつながっていきます。

これら第2世代のアプリケーション・サーバーの製品名も、リリースごとにどんどん変わっていますね… 基本的には、Oracle Databaseのバージョン (8i、9i、10g) に合わせて変更されています。

ちなみに、8i、9iの「i」はインターネットの、10g、11gの「g」はグリッド・コンピューティングの頭文字を取ったものです。次の「12」に付く1文字は何になるのでしょうね?

さらに余談ですが、Oracle Application Server 10g (9.0.4-10.1.3) の正式な略称が、「OAS」ではなく「OracleAS」なのは、第1世代最後のOAS 4.0.xとの混同を避けるためです。

この頃までの経緯は、オラクル 澤井さんのブログ・エントリも合わせてどうぞ。

2008年には、WebLogic Serverを有するBEAの買収が行われ、Oracle WebLogic Server 10g R3 (10.3) が出荷されました。

「10g R3 (10.3)」というバージョンは、OracleAS 10g R3と合わせつつ、BEA WebLogic Server 10.0の次のバージョンであることを表しています。

2009年には、Oracle Fusion Middleware 11g R1をリリースしました。これまで「Oracle Fusion Middleware」はブランド名であり製品名ではなかったのですが、11g R1からは、アプリケーション・サーバー、SOA、ポータル、BI、コンテンツ管理、アイデンティティ管理などの製品スイート全体の製品名になりました。

また、OracleAS 10g R3までは、SOA Suiteなどの他製品はOC4J上で動作するJ2EEアプリケーションでしたが、11g R1では、OC4Jは提供されず、SOA Suiteなどの他製品はWebLogic Server上で動作するようになりました。

2010年には、Sunの買収が完了しました。GlassFishオープンソース開発は継続され、米国Oracleでは、オープンソースGlassFishをベースにした「Oracle GlassFish Server」が提供されています。

一方、WebLogic Serverも継続され、引き続き、カスタムJava EEアプリケーションやFusion Middlewareの他製品の実行基盤として提供され続けます。

さて、OracleAS 10g R3 10.1.3.xがOC4Jが提供される最後のリリースとなるので、サポートや移行についても樹になるところだと思います。

ラクルは「ライフタイム・サポート」と呼ばれるサポート・ポリシーを採用しており、製品のサポート・レベルとその期間を明確化しています。

詳しくは、次のドキュメントを参照していただきたいのですが、たとえば、(J2EEアプリケーション・サーバーとしての) OC4J 10.1.2.x、10.1.3.xに関しては、「無期限」のサポート (Sustaining Supportを永久に提供) となっています。

とはいえ、アプリケーション・サーバー製品としてオラクル製品を使い続けたい場合、いずれはOC4JからWebLogic Serverへの移行を行う方がいいでしょう。

そこで、OTNやマニュアル、セミナーなどで、OC4JからWebLogic Serverへの移行に関する各種情報を公開しています。また、OC4J向けJ2EEアプリをWebLogic向けJava EEアプリに移行するGUIツール「Oracle WebLogic SmartUpgrade」の提供も始めています。

Oracle Cloud Computing Summit Database & Exadata Day 開催中 (基調講演 動画アリ)

今日、「Oracle Cloud Computing Summit」シリーズの先陣を切って、「Database & Exadata Day」が開催されています。僕は残念ながら会場に行けませんでしたが、盛況な様子。


Ustreamで生中継した午前中の基調講演は、オンデマンドで視聴できますよ。

「Database & Exadata Day」に参加した方もそうでない方も、次の「Server & Storage Day」(6/30 東京、7/1 大阪)、そして最後を締める「Middleware Technology Day」(8/3 東京) に是非ご参加ください。



クラウドでOracle BPM (Oracle BPM on AWS)

米国では4月下旬にリリースされた、BPMN 2.0に準拠したBPMモデリング/実行環境「Oracle BPM 11g R1」。その実体は、Oracle WebLogic Server上で稼働するJava EEアプリケーションと、このアプリからアクセスされるOracle Database (および、オプションで連携する他製品 (WebCenterUCM)) です。

オンプレミス環境でOracle BPMをインストールし構成することはもちろん可能ですが、よりお手軽にOracle BPMに触れる環境を構築するために、Oracle BPMAWS (Amazon Web Services)むけAMI (Amazon Machine Image) が公開されました。

詳細は、Oracle BPMブログからどうぞ。

Oracle on AWS @ 第2回 AWS User Group Japan勉強会

昨日開催された「第2回 AWS User Group - Japan 勉強会」で、「Oracle on AWS」というお題でLTしてきました。

使ったスライドは、こちら。

勉強会のUstream中継を、オンデマンドで見られます。僕のLTは、1時間29分あたりから。


Oracle on AWS関連では、mixiコミュニティ「DBならOracleでしょ♪」や「Oracle LOVERS 勉強会」でおなじみのもとくんβさん (吉田基崇さん) がアクティブに活動されています。(J)RoR + Oracle Database 10g XEのAMIを作成されたり、オラクル提供のOracle Database、WebLogic ServerのAMIを利用する手順をまとめられています。次のページからどうぞ。

「Oracle Cloud Computing Summit」(8/3開催 Middleware Technology Dayなど)

ラクルは、パブリック・クラウドサービス・プロバイダーとしては、SaaS (Oracle CRM On Demand) 型のサービスを提供していますが、PaaSやIaaSのレイヤーでのサービス提供は、現時点では行っていません。

一方、ミッション・クリティカルなエンタープライズ・クラスのプライベート・クラウドの基盤 (あるいは、パブリック・クラウドサービス・プロバイダーが内部で活用する基盤) のテクノロジーとしては、オラクルは他に類を見ないテクノロジー・スタックを提供しています。

具体的には、ミドルウェア (Oracle WebLogic Server、Oracle CoherenceOracle Tuxedoなど)、データベース (Oracle Database、Oracle RACなど)、ストレージ管理 (Oracle ASMなど) といったソフトウェアから、サーバー/ストレージ (旧Sun製品群) まで。

今回、この点にフォーカスしたイベント「Oracle Cloud Computing Summit」を開催することになったので、興味のある内容の回にご参加ください。できれば全部の回に!

8/3開催の「Middleware Technology Day」では、プライベート・クラウド、特に、プライベートIaaS (サーバー仮想化) に加えて、プライベートPaaSというアーキテクチャにフォーカスを当ててお送りします。

8/3開催の「Middleware Technology Day」は、裏方として色々と動いています。来週 6/15開催の「Database & Exadata Day」も少しお手伝い中…