YQL: select * from internet

Publickeyの新野さんが書いたYahoo! Query Language (YQL)に関するブログエントリを読んで、数日前にO'Reillyで「YQL: select * from internet」というタイトルのWebcastをやっていたのを思い出しました。スピーカーは、Yahoo!のJonathan Trevorさん。

実はLive Webcastに申し込んでいたのですが、時間帯が深夜なのと過労が重なって参加できていませんでした。でも、O'ReillyのWebcastでは、Live Webcast開催後にYouTubeに動画が載り、オンデマンドでいつでも見られるので問題なし。

一人で小規模なマッシュアップをするのであれば、APIを直接呼び出すようなプログラミングのほうが手っ取り早い気もします。しかしある程度のチームで、しかもスキルにばらつきがあり、それらがさまざまなマッシュアップを実現する開発を行う場合には有用かもしれません。YQLの狙いは、そうした大規模なマッシュアップを促進することにあるのでしょうか。

詳しくはWebcastを見てもらいたいですが、とりあえずWebcast最後のまとめのスライド2枚だけ「超訳」してみました。ここでは、開発生産性と性能を売りにしていますね。

  • アプリ構築が「より簡単に」
    • コード行数がより少なく
    • データ処理はアプリの外で
    • すべてのデータ処理で、一貫した馴染みのある文法
    • 反復型のクエリ開発環境
  • 構築したアプリが「より高速に」
    • クラウド上のサービスが処理を行う
      • 変換、フィルタリング、並行リクエス
    • ネットワーク フットプリントが小さい
      • クライアントからの呼び出し回数が、より少なくなる
      • データ量が、より少なくなる
      • よりデータに近く、よりパイプを太く

「一人での小規模なマッシュアップ」でもメリットを感じるケースもありそうはありますが、「スキルにばらつきが」ある開発でのコード品質の均質化にも使えるかも。

なお、この「まとめ」には出てきてませんが、Open Data Tablesによるデータソースの拡張性も見逃せませんね。