Oracle WebCenter 発表

昨日開催された「JavaWorld DAY 2007」のオラクル セッションは、一昨日発表した「Oracle WebCenter」を初めて本格的にご紹介するイベントとなりました。
Oracle WebCenterは、複数の機能の集合体なので少し分かりにくいところもありますが、ベースにあるのは、統合開発環境Oracle JDeveloper」とフレームワークOracle ADF (Application Development Framework)」です。ADFは、バックエンドのデータやビジネス ロジックからフロントのUIまでをカバーしたフル スタックのフレームワークです。ADFを使うとJPAJSFなどの標準に準拠しつつも、高い開発生産性を実現できます。データベースやWebサービス、Web APIなどのアクセスするWebアプリの作成なら、ものの数分でできてしまいます :-) ここまでは、今までのJDeveloperでできていたことで、WebCenterの新機能ではありません。

Oracle WebCenterでは、ADFの上位に位置する「WebCenter Framework」も提供しています。これを使うと、既存のJSR-168 (Portlet Specification 1.0)/WSRP準拠のポートレットや、JSR-170 (JCR/Java Content Repository)アダプタのあるコンテンツ管理サーバとの連携が可能になります。WebCenter Frameworkを使うと、データベースやWebサービス、Web APIなどと同じように、ADFアプリケーションに容易に組み込めるわけです。

、「WebCenter Services」では、コンテンツ管理サーバ (Oracle Content DB)、掲示板 (JiveのOEM)、Wikiエンタープライズ検索エンジン (Oracle Enterprise Search)、インスタント・メッセージング、プレゼンス管理(在席確認)、VoIPによる電話/テレビ電話などを提供する「WebCenter Services」も提供します。これらは必須というわけではなくて、必要に応じて、ADF/WebCenter Frameworkベースのアプリケーションに追加していくものです。