Oracle Application Server 10g Release 3 (10.1.3) 発表

Oracle Fusion Middlewareの中核をなすOracle Application Server 10gの次期バージョン Release 3 (10.1.3) に関する発表を行いました。

J2EE 1.4サポートはもとより、EJB 3.0サポート、ビジネス・ルール・エンジンなど多くの新機能が追加されています。

開発ツール (JDeveloper) やJ2EEコンテナ (OC4J)において、各種オープンソース・ソフトウェア (Spring、Struts、Axis、MyFacesHibernateTapestryJUnitCVSSubVersion、Ant、EclipseLog4J)の認定 (動作確認) も行われます (まぁ、これまでのリリースでも技術的には何の問題もなく動いていたのですが)。

Webサービス/SOAの分野では、WS-ReliableMessaging、WS-Security、WS-Federation、Web Services Metadata、Web Services Invocation Framework (WSIF)、RESTなど、Webサービス関連仕様のサポートが追加されます。個人的には、Yahoo!Webサービスなどで使われている、SOAPベースのWebサービスに対する対抗馬として人気の高いREST (REpresentational State Transfer) をサポートする点が興味深いところ。

アイデンティティ管理/セキュリティの分野では、Oracleが買収したOblixやPhaosのテクノロジを活用し、LibertyやSAML 2.0など最新の仕様にアップデートされています。日本オラクルにおけるこの分野の第一人者のssawaiさんが最近ブロガー・デビューしたので、詳しくは彼のブログをどうぞ :-)

なお、ニュースでは、ビジネス・アプリケーション (Oracle EBS、PeopleSoftなどを統合する次期ビジネス・アプリケーション) Project FusionをIBM WebSphere上でも動作可能にする発表と合わせて報道されているため紛らわしいのですが、Oracleは、北米ではWebSphereに次ぐシェアを誇るOracle Application Server 10gに引き続き注力していきます。