ITアーキテクト・サミット / トルネードディスプレイ

昨日、「ITアーキテクト・サミット 2009」が開催されていましたね。僕も、12時から15時くらいまでだけですが参加しました。

お目当ては、UFJIS「次世代開発基盤」を紹介するUFJIS 千貫さんのセッション。この「次世代開発基盤」プロジェクトは、Oracle BPEL Process Managerを使っています。その関係で、以前このプロジェクトをお手伝いしていて、個人的にも思い入れのあるプロジェクトの1つです。

(ちなみに、今回のITアーキテクト・サミットでは、日本オラクルのセッションもあり、Oracle Coherence/Application Gridを紹介しました)

[S-2] ランチセッション「インメモリ分散技術で変わる、これからのアーキテクチャとその投資対効果」

昨今、急激に注目を浴びるインメモリ分散処理アーキテクチャ。インメモリ型でありながら高可用性・耐障害性を担保するその仕組みは、先行する欧米の金融機関・ネットサイトのみならず、いよいよ国内企業でも取り組みが加速し始めました。本セッションでは、インメモリ分散処理アーキテクチャを支えるオラクルのデータグリッド製品Oracle Coherenceの活用シーンと、それを包含する "アプリケーション・グリッド" という考え方がもたらすパラダイムシフトについてご紹介します。

[T-2] 特別講演(1) 「三菱UFJフィナンシャル・グループにおける、システム開発のアジリティ向上に向けた取り組み」

三菱UFJフィナンシャル・グループのIT子会社であるUFJISでは、3年前より、IT部門の開発ボトルネックを解消し、システムのアジリティを高めるための取り組みとして、2つの施策を実践しています。1つは“SOAWeb 2.0”をコンセプトに、アプリケーションの保守効率の最大化をねらった「次世代開発基盤の構築」であり、もう1つは、ユーザーと開発担当者、ベンダー間の相互コミュニケーションを、ITを活用して活性化/効率化する「ワークスタイル変革」です。これらはすでに、30を超えるプロジェクトに適用されており、それぞれの効果も確認されています。本セッションでは、この2つの施策について、導入に至るまでの経緯や採用技術、適用効果などを解説します。

千貫さんのセッションの後半では、ペーパーレスシステムを新しいワークスタイル変革についても紹介していて、これも興味深いものでした。

(僕も利用したことのある) UFJISの会議室では、ペーパーレス会議を効率良く行うために、A3横資料をそのまま全体表示できる高精細 (1920x1600) 24インチ ディスプレイ、参加者全員が同時に操作できる高性能ワイヤレス マウスが常備されています。このシステムのために、専用ディスプレイ スタンドの独自開発までしたんだとか。

このペーパーレス会議によって、生産性向上 (コミュニケーション円滑化、議論活性化、意思決定迅速化)、情報漏洩対策、CO2削減など、いろいろな面で効果が得られたそうです。

上記のシステムは会議室で行う多人数の会議のためのものですが、少人数の会議/レビュー/コラボレーション/議論などにも活用できるぞ、というわけで、「トルネードディスプレイ」という名前で商品化しているとのこと。(全然知りませんでした……)

うちの会社にも、大小さまざまな会議室や、数人で使うちょっとしたオープンスペースがありますが、設備としては、プロジェクタ、ホワイトボード、電話会議端末 (以上 会議室)、液晶ディスプレイ (オープンスペース) くらいなもので、会議の生産性向上の余地はまだまだあります。トルネードディスプレイ、入れたいなぁ :-)