Java Contexts and Dependency Injection (JSR-299/旧Web Beans)

先週の話題ですが、日本のコミュニティではあまり取り上げられていないようなので。

JBossのGavin KingがSpec Leadを務めるWeb Beans (JSR-299) が、「Java Contexts and Dependency Injection」に改名され、仕様のPublic Review Draftも更新されましたね。

名称変更の背景は、下に引用したGavinのブログエントリやInfoQのインタビューを参照。

Terminology and name changes

The name of the spec - along with some terminology - has been changed to better reflect the fact that the focus of 299 is the definition of services that apply to all EE component types, rather than the creation of a new component model.

The new name of the specification is Java Contexts and Dependency Injection. The term web bean is no longer used in the specification.

IBMをはじめとする多くのJCPメンバーが、新しい「コンポーネントモデル」であると特徴付けているWeb Beansの初期草案に対して批判的な意見を示しました。そこで、公開草案では、特定の既存のEEコンポーネントタイプに提供された各種サービスとして機能の再特徴付けを行いました。これは、部分的には、このような批判への対応になりましたが、十分な対応とはならなかったため、299の公開レビュー期間を延長して、仕様に変更を付け加えました。

先ごろ、IBMをはじめとするEEベンダーとともに、多くの時間を使って彼らの懸念事項に対応しました。IBMは、299の専門家グループに加わったばかりですが、現在公開草案の改訂版の策定に取り組んでいます。現在、主要なEEベンダーの意見は一致しています。それは、1月の終わりに公表される公開草案の改訂版で特定の懸念事項が対処されれば、299をEE 6のプラットフォームに組み込むべきであるという意見です。最終的に、EEプラットフォームは最先端の依存性ソリューションを標準装備することになります。