Oracle CalendarとiPod nanoの同期

皆さん、スケジュール管理にはどんなツールを使ってますか? おそらく、手帳、PDAOutlookなどなど、多種多様な方法で管理しているのではないかと思います。

ラクルは、コラボレーション製品「Oracle Collaboration Suite」の一機能として「Oracle Calendar」を提供しており、オラクル社内でも当然それを使っています。「Oracle Calendar」はSteltor社の「CorporateTime」という製品を買収して誕生した製品で、スケジュール管理としてはなかなかよくできた製品だと思ってます。

スケジュール情報へのアクセスする方法は、OSネイティブのクライアント (WindowsMac OS XLinuxSolaris)、Outlookからのアクセス (Oracle Connector for Outlook)、PDAとの同期(PalmPocketPC、SyncML)、Webブラウザからのアクセス、携帯電話/PDAからのオンライン・アクセスなど、多種多様です。

僕自身は、普段使っているPCからはWindowsクライアントでアクセスしており、時々は他のPCからWebブラウザでアクセスしたり、携帯電話からオンライン・アクセスしたりしています。

で、常々感じていた問題は、外出先で簡単にスケジュールを確認する術がない、ということです。PDAを持てばいいんですが最近は持ち歩いていませんし、携帯電話でのオンライン・アクセスも面倒です。ノートPC上のWindowsクライアントではローカルにスケジュール情報を保存しておくことができるので、ノートPCを持っていればオフラインでも確認できますが、それもまた面倒。

そこで目を付けたのが「iPod nano」。PodCastなどを聴くためにiPod nano(4GB、ブラックのモデル)を普段持ち歩いているんですが、iPod nanoにはカレンダーの機能も付いているんです。なので、iPod nanoOracle Calendarのスケジュール情報を同期できれば、かなり便利!!!

といっても、iTunes for Windowsで同期できるのは、僕が持っていないOutlook 2003以降。もし持っていれば、Oracle Connector for Outlookを介してOracle Calendar -> Outlook -> iPodというルートで同期できたかもしれないんですが、未検証です…。

でも、まだあきらめません。iPod nanoはiCalendarフォーマットをサポートしています。Oracle CalendarのWindowsクライアントはiCalendarフォーマットでエクスポートできるので、何とかなるのでは、と試行錯誤。

というわけで、手動操作ではありますが一応何とかなったので、役に立つ人がどれだけいるか分かりませんが、メモ代わりに書いておきます。

(1) iTunes for Windowsで、iPodを「ディスクとして使用する」オプションを有効にしておきます。

(2) Oracle CalendarのWindowsクライアントで、Oracle Calendarサーバにログインします。

(3) メニューの[ファイル]>[データをエクスポート]を選択します。

(4) [タイプ]として[vCalendar]を選択します。(Oracle CalendarからエクスポートしたiCalendarはなぜかiPodで認識されず、iCalendarの先祖であるvCalendarのみiPodで認識できたため)

(5) エクスポート先として、iPodのドライブの[Calendars]ディレクトリを設定して、エクスポートを実行します。

(6) iPod nanoのメニューから[エクストラ]>[カレンダー]に進めば、カレンダー情報を表示できます。

試していませんが、Mac OSでも、Oracle Calendarクライアントや「OraCal2iCal」というユーティリティを使えば、同様にできるんじゃないかと思います。