JavaOne レポート (1)

satonaoki2004-06-28


2004 JavaOne Conferenceが始まりました (id:satonaoki:20040622 参照)。

基調講演の内容や各社の発表については、プレス各社で取り上げられているので、まずはチェックしてみてください。


初日の基調講演では、Jonathan Schwartzが「Javaエコノミー」という言葉を使って、ケータイやカーナビでのJavaの利用のデモも交えつつ、Java市場のの広がりを強調していました。

また、Jonathan Schwartzは、Java Studio Creatorの無料化も発表しました。ただし、年間99ドルの「Sun Developer Network Standard」に参加する必要があります。年間1980円のJDeveloper 10gの方よりは高い価格設定ではありますが (id:satonaoki:20040617 参照)。価格の話題は、次の記事にも出ています。

基調講演では、J2SE 5.0 (Tiger) の紹介やJ2EE 5.0のロードマップなども取り上げられました。なお、これまでJava 2 1.5と呼ばれていたリリースはJava 2 5.0というバージョンに変更されています。

初日に参加したセッションを挙げておきます。今日は、パーシスタンス系の話題に偏ったセレクションになりました。最も興味深かったのは、Hibernateの開発者であり、EJB 3.0にも影響を与えているGavin KingのBOFセッション "Graphs of Persistent Objects in Hibernate and EJB 3.0" でした。このセッションでは、エンティティの定義、オブジェクト・アイデンティティの扱い、アタッチ/マージ処理、カスケード処理、Hibernateでの実装、EJB 3.0での定義などの話題が取り上げられ、O/Rマッピングフレームワークに共通する問題点にHibernateがどう取り組んでいるのかが垣間見えたセッションでした。