GlassFishのロードマップ
3/25に、GlassFish Community向けに、GlassFishの今後のロードマップに関するWebキャストが開催されました。
商用製品の「Oracle GlassFish Server」としては、Oracleのライセンスやブランディングに沿うための微調整がなされて、まず最初に、v2 (2.1.2) とv3 (3.0.1) がリリースされます。
これはOracleで「100日リリース」と呼んでいるもので、買収・合併完了後100日を目処に、Oracleブランドの製品としてのリリースを目指しています。
オープンソースのGlassFishには、大きな変更は特になく、引き続きコミュニティの皆様の力を集結して、開発が継続されていきます。
今後のロードマップとしては、3.1 (2010年)、3.2 (2011年)、v4 (2012年以降) が計画されています。
GlassFish 3.1のOracle Coherenceサポート (HTTPセッション レプリケーションをCoherenceに任せる「Coherence*Web」機能) は、早めに欲しいところ。
Java EE 7は、仕様策定作業と並行してGlassFish 3.2で一部機能のEA (早期アクセス)、GlassFish 4で完全なRI (リファレンス実装)の提供を予定しています。
- Mediacast > GlassFish Community Roadmap Update (2010/03/25)
- The Aquarium > GlassFish Update - Roadmap, Naming, Open Source (2010/03/25)
- 寺田 佳央 - Yoshio Terada > GlassFish の今後のロードマップ (2010/03/26)
主要なスライドの内容を日本語化してみました。
[スライド5] もうFUD (不安・疑念・不信) はありません
- Oracleは、GlassFishコミュニティに全力を傾けます
- GlassFish OSS (オープンソース ソフトウェア) の運用に、変化はありません
- GlassFishは、引き続き透明で参加型のままです
- GlassFishは、Oracleの管理 (stewardship) によって強化されます
- 顧客とコミュニティによって主導される、製品のロードマップ
[スライド7] ロードマップのアナウンス
- 将来のリリース (訳注: このスライドでは"Featureですが、後のスライドの"Future"が正しいはず…)
[スライド8] ディストリビューションの概要
- Oracle.com
- 商用サイト
- 公式のマニュアルとサポート
- 標準OracleライセンスでのOracleディストリビューション
- 評価 - OTN評価ライセンス
- 本番環境 - 配備ライセンス
[スライド9] Oracle配下での主な変更点
- 変更「なし」
- 変更「なし」
- アドオンは、引き続きクローズド ソース
- 変更「あり」
- Oracle.comでの新しいライセンス (試使用、配備)
- Oracleディストリビューションにバンドルされた、試使用しやすいアドオン
[スライド10] ディストリビューションと名称
[スライド11] 100日リリース
- GlassFish 2.1.2 - 2010年
- GlassFish 3.0.1 - 2010年
- ブランディング、パッチ
- 多言語リリース
- Oracle GlassFish Severに付加価値機能を追加
- Oracle Fusion Middleware製品との基本的な相互運用性
[スライド12] GlassFishの将来のリリース
- GlassFish 3.2 - 2011年