OracleとJ2SE5で致命的なバグ

minghaiさんのブログで、Oracle JDBC DriverのBugの話題が出ていたので、少し整理を。

JavaLobbyにて以下の組み合わせでJDBCを利用すると、BigDecimalの値が変わってしまうという致命的なバグが報告されている。
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問題はOracleが対処として、11gの修正を待つか、JDK1.4を利用せよといっているらしい。投稿者は当然猛反発している。
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まだ落とせませんが、近いうちにOTNに投稿されるであろう、ドライバ10.2.0.4にて修正されるそうです。

Oracleの場合、バグが登録されると、まず現在開発中の (ソース・コード管理システムにおける) trunk/メイン・ラインで、そのバグ修正が行われます。メイン・ラインは、いずれ次期リリースのブランチとなるので、まず次期リリースで修正されると考えても問題ありません。Oracle Databaseなら、次期リリースはOracle Database 11gになります。
その後、必要に応じてその修正が下位バージョンにバックポート (移植) されます。通常は、パッチ・セット (バックポートされた多数のバグ修正をパッケージしたもの) の中に含まれることになります。

Oracle Databaseの最新リリース Oracle Database 10g Release 2 (10.2) では、すでにパッチ・セット 10.2.0.1、10.2.0.2、10.2.0.3がリリース済みであり、次期パッチ・セットは10.2.0.4になります。

というわけで、今回のバグ (Bug#5527479) も、まずOracle Database 11gで修正されてから、Oracle Database 10g Release 2向けの次期パッチ・セット10.2.0.4でバグ修正が提供される予定、ということです。

現在、Oracleのフォーラムに投稿した人が出ているようだが、どうなるのかはまだわからない。ただこの件で感じることは有料のサポートというものは結局何なのだろうかということだろう。よくOSSはサポートがないから怖くて使えないという話を聞くが、サポートを契約しているのに、修正がもらえないという話は実は多くないだろうか?

パッチ・セット自体は、有償のサポート契約していないと入手できませんが、Oracle JDBC Driver自体は開発者向けサイトOTNから無償でダウンロードできます。つまり、今回のバグ修正は、OTNでOracle JDBC Driver 10.2.0.4がリリースされた時点で、無償で入手可能になる予定です。

私はサポート部門ではないので、詳細は把握していないのですが、「サポートを契約しているのに、修正がもらえない」ケースって多いのでしょうか?